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『まばゆさ』の源は?

 爽やかな5月の風が、若葉の香りを運んできます。草木も新緑が春の陽光に柔らかく輝き、すべてが新鮮で生き生きと感じられます。

 この前入学したばかりと思っていた1年生が、先週学校探検で校長室を訪れました。

  何にでも興味と関心を示し、物怖じしない、前向きな1年生の姿に「ピッカピカ」という金属質的な響きや輝きよりも、なにか初々しい『まばゆさ』を感じました。

 『まばゆさ』の源は何にあるのか?そう感じさせるのはなぜなのか?そんなことをふと考えている自分に気がつき、なぜか心を洗われる思いがしました。

  日本の入学式は春爛漫の四月、桜の花の華やいだ輝きの中に親子が手をつないで校門をくぐる姿がイメージされます。華やかさの中の1年生。真新しい衣装仕立ての1年生の姿には、確かに「ピッカピカ」という表現もうなずけないわけではありません。でも、春風に一斉に若芽を吹き、柔らかな日差しの中に、小さな葉を広げる若葉の初々しい柔らかさのほうが、1年生にぴったり合っているように感じられます。1年生の『まばゆさ』は、春の温かな日差しに誘われるように、おそるおそる未知の世界に枝葉を広げようとしている、あの『初々しい若葉の輝き』に似ているような気がします。

 三年間ほど学校を離れていた私には、そんな1年生の姿が、きっと『まばゆさ』を感じさせたのでしょう。『まばゆさ』を感じさせる1年生の姿を見ながら、我々教師が、いつも新鮮で、みずみずしい、柔らかい感性で子供たちと触れ合い、語り合い、豊かな人間性を育んでいくことが、小学校教育の原点であることを思い出し、改めて、我々教師に課せられたその職務の重要さと責任の重さをかみしめていました。

 

  平成14年度からの教育改革の課題は、今の子供たちにも育んでいきたい課題です。

 「生きる力」を育むために、今年度は、「総合的な学習の時間」の創設に向けた校内研究に取り組みます。保護者・地域・関係機関の皆さんのご支援なしにはできない課題でもあります。

 初々しい若葉のような子供たちの健やかな成長を願い、「生きる力」「心豊かで、優しい人間性」を育んで参ります。そのために、これからの学校教育の在り方や取り組み、具体的な子供たちの教育活動を紹介して参ります。その実現のために、是非、皆さんのお力をお借し下さい。若葉小の今の教育活動について、今後の教育改革に向けて、ご意見、ご質問もお寄せください。子供たちのために、共に取り組んで参りたいと考えています。ご理解とご支援をお願いいたします。

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